嘔吐恐怖症のカウンセリングに行ってきた。1
はじめまして。読んでいただきありがとうございます。
このブログは、私が嘔吐恐怖症のカウンセリングを受けた経験を、ほとんど包み隠さず記していくものです。
嘔吐恐怖症の方には、苦手な描写があるかもしれませんので、自己責任で読んでください。もちろん自分も苦手なので、そこまで直接的描写はないと思いますし、文章しか載せませんので、その点はご安心いただければと。
今回は、ブログを書こうとしたきっかけと、私の自覚している病状、病院に行ってみようと思うまでのことを書いてあります。実際の病院とのやりとりは次回以降に。
このブログを書こうと思ったきっかけですが、私がカウンセリングを受けようと思った時、極端に「その症例を治そうとした、治してる、治った」という旨の、患者本人の率直な意見を綴ったものが少なかったからです。
といっても、私もインターネットで検索くらいしかしてないのですが。
嘔吐恐怖症はパニック障害の中の一つ。パニック障害という大きな括りの本やネットの記事は、それこそ山ほど出てくるのですが、嘔吐恐怖症に特化したものは本当に少ない。
そもそもそんな病気があることを知ってる人が少ない。まったく理解されない。
そんな中でも、自分は嘔吐恐怖症かもしれない、治したい…そう思った時、心療内科の門を叩くのってすごく勇気がいることです。多分先生の中にも嘔吐恐怖症に理解のない方もいらっしゃいますし。
そんな方々に向けて、特化したカウンセリングを行なっている病院に行って、私がいち患者として思ったことをブログに綴るということは、意味のあることだと感じたからです。
私は、一人の方のブログを読んで、病院に行ってみようと思いました。
あまり怖い場所ではないことがやっと理解できたからです。
まだまだたくさんいるであろうこの病気と闘う人のためになればと思います。
さて、まずは患者である私のことからお話します。
嘔吐恐怖症といっても、人によって様々程度が違うと思うのですが。
カウンセリングに通おうと思った時の私は、20代後半の女性。
覚えてもいない子供の頃から病院が大嫌いでした。これが関係してるのかはわからないけど。
覚えている中で最新で吐いたのは、小学生の頃。胃腸風邪とかだったのか、枕元に桶を置いて数分ごとに吐いていた記憶がwただ、その時は辛かった記憶はないんです。だんだん面白くなってきて、「やべえな、吐くのプロ級になったんじゃないか自分wwww」とか思っていたことを覚えています。
でも確実にその前にあったバス遠足で、酔いやすい子の隣になったのは死ぬほど嫌だったので、その時はもう発症してたんだと思うんですが。わかりませんね。子供の記憶なんて曖昧ですし。
そんなわけで、少なくとも20年はこの病気のまま生きていたわけです。
そして5年前……。インフルエンザにかかったのです。熱には強いので、インフルエンザ自体はそこまでキツくなかったのですが。治ったあたりで2~3日、咳がすごく酷くなって。原因はわかってないんですけど。免疫が弱まったとこに咳のウイルスでも入ったのかな。そんでその咳が、一度出ると全然止まらないタイプのやつで。苦しくて苦しくてゼイゼイするやつでした。
咳ってすごくするとオエってなるじゃないですか。それがとんでもなく怖くて怖くて仕方なくて、20も越えて母に泣きつきました。翌日咳止めの薬を貰ったんですが、これが体に合わなかったのか、飲んだ後に20年経験してなかった吐き気が。
後日母から聞いた証言によると、その時の私は顔色が青白すぎて本当に心配だったそう。
そうなるともちろん親も、吐いてしまえば楽になるから!と背中をさすってくれます。
私自身としても本当に喉元まで出かかってる、吐きたいという気持ち。
理屈ではわかってるんですけど、多分それを上回る恐怖があったんでしょうね。吐けませんでした。もーーーーひたすらペットボトルのお茶をトイレに置いて飲んでました、中に入っていってくれと。
その時はほどなく急に吐き気が収まり、今までのは何だったのかと思うほど(マジで今でも何だったのかわかりません。病気中だったから消化に悪いもの食べてないし、薬の副作用見ても吐き気なんてなかったし)。
で、その時は治ったものの、その時の尋常な恐怖はずっと残っていました。
そして翌年かな?母が普通に胃腸風邪で寝込みました。トイレが私の部屋の横なもので怖くて怖くて、トイレのドアが開いた瞬間からイヤホンして爆音で音楽聴いてました。なので終わってても気付かずww自分がダウンした時はあんなに頼り切ったのに、母ももういい歳なのに、看病ひとつ出来ないなんて、なんてろくでなしなんだろう……と悲しくて泣いてしまったり…。
折しもその頃から、冬になるとテレビでノロウイルスが云々と騒ぎ出したのです。これが効いた。それからというもの特に冬の除菌は凄まじいものがありました……家族にまで強要したりしない、手と口以外はさほど気にしないのでそこまで酷いものではなかったかもしれませんが。
次亜塩素酸の除菌スプレーで手を消毒、アルコールの除菌ティッシュで口を消毒してご飯。それをやってなかった頃から考えると充分異常。
そして生物はあたるかもしれないので食べなくなり。お刺身とかは特にアニサキスとかも怖いですね。これは普通の人もそうでしょうけれどもw
サラダさえ怖くなりました。昔は生の野菜大好きだったんですけど。
どんどんと、焼いてある肉でも中を確認するとか(中まで火が通ってるかという確認)そういう行為も出てきました。
お酒は元々そんなに飲まないですし、仕事先も特に飲み会をやるところじゃなかったので、すべての症状が病院に行くほど酷いのか…?という感じだったので放置していたのですが。
ここまでで、自分が吐くこと、誰かが吐いてるのを見ることが極端に怖いことがわかってます。自分が吐くのが怖いので、そうならないように色んな対策をする。
暇な時に、「吐けない」とか、そういうワードでぐーぐる大先生に色々聞いていたんですけども。そこで、「嘔吐恐怖症」という病気であることを知りました。精神に病的なものを抱えているのはわかってましたけども、病名がつくほど多くの患者がいるんだなあと。
そしてそこで、嘔吐恐怖症に対して積極的にカウンセリングを行なっている病院を発見。
通院を考えはじめますが、そこから先のハードルが高いですよね。なかなか。
私も家族も、身体は弱くないし病院に行く機会がそもそもそんなにないですし、心療内科とか未知の領域もいいとこで。
で、まあ色々経て通院を決めるわけです。
長くなってしまいました…
予約から通院はまた次の記事で。